メチオニンとは蛋白質を合成するアミノ酸のひとつで、食品から摂取しなければならない必須アミノ酸のひとつです。メチオニンは主に肝臓での働きが有名です。肝臓内に入ってきた毒素や老廃物を排除し代謝を促進させ、また血中コレステロール値をコントロールします。また、メチオニンは抗酸化ミネラルであるセレン・セレニウムの運搬役であるため抗酸化作用も期待できます。さらに、メチオニンの作用は育毛・発毛にも関わっています。髪の99%は、約18種類のアミノ酸が結合してつくられたケラチンというタンパク質からできています。その中でも最も多いアミノ酸はシスチンです。メチオニンは他の毛髪形成に関わるアミノ酸に比べ、その毛髪に占める割合は1%ほどと、あまり高くはありません。しかし、毛髪形成の主要アミノ酸であるシスチンを体内で生成する役割を担っているために、毛髪の健康はもちろん、薄毛や男性型脱毛症、抜け毛対策を考える上でも、重要視しなければならない要素のひとつといわれています。メチオニンを多く含む食材は、海苔、チーズ、マグロ、鶏レバーなどです。食品から摂取することが基本ですが、サプリメントなどで補うこともひとつの方法です。
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