医療用成分とは、医者に処方してもらう医療用医薬品に使われる成分のことです。育毛に最も効果があるといわれている医療用成分を含んだ育毛剤はミノキシジルであり、頭皮全体の血行をよくする効果が確認されています。日本では、「リアップ」の製品名で販売されています。飲む育毛剤として注目を浴びているのは、フィナステリドという経口育毛剤です。フィナステリドは男性ホルモンの活性を阻害し、抜け毛を防止する薬剤です。男性型脱毛症に効果があるといわれています。日本では、「プロペシア」の製品名で販売されています。また、血管拡張作用をもつ医薬品として開発された塩化カルプロニウムも医療用脱毛症治療薬として発売されています。代表的な製品名には「カロヤンガッシュ」があります。その他にも、皮膚毛細血管の増強作用があるセンブリエキス(商品名「薬用 毛活林」)、毛根刺激剤、頭皮刺激剤として使用されるニコチン酸ベンジル(商品名「ライブアクト」)などがあります。日本では安全な範囲の含量と使い方に沿って一般医薬品(OTC)として販売されていますが、海外から輸入した育毛剤には含有量の多いものあります。使用に際しては用法、用量をしっかり守ることが大切です。
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