サイトカインとは、体内の細胞から分泌されるタンパク質の一種です。特定の細胞の情報伝達物質として作用し、細胞の増殖・再生・分化などを促す働きがあります。40年前にサイトカインの一種の「インターフェロン」が最初に発見され、現在では、既に1万?数万のサイトカインが発見されています。それぞれに名前や記号がつけられていて、毛髪の細胞再生に関連するサイトカインは、数種類あります。分泌されたサイトカインは、ナノグラム単位でその標的の細胞に働きかけて、発毛や育毛など色々な生理的効果をおよぼします。男性型脱毛症は、ジヒドロテストステロン(DHT)などが毛根の細胞に悪影響を与え、サイトカインの働きを乱すことから、毛根細胞の働きが低下して脱毛が起こると言われています。育毛・発毛のためには、サイトカインを正常の状態に戻すことが大切です。サイトカインが、髪に与える働きは、破損している細胞の再生を促進し、毛母細胞を保護して、髪の再生を促す作用や、頭部の血流を改善し、毛髪の細胞育成を強化する作用などがあり、発毛剤・養毛剤にサイトカインが配合されているものもあります。
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