●髪をつくる仕組み
髪の毛は“毛母細胞”という細胞から生まれていきます。
この毛母細胞は、“毛乳頭”という髪をつくるために必要な栄養が集まった場所の周囲にあります。毛乳頭に蓄えられた栄養をエネルギーにして、髪の毛になっていくのですね。
髪の毛の成分のほとんどがたんぱく質で、数十種類のアミノ酸から成り立っています。
このため、毛乳頭に蓄えられている栄養素の多くはロイシン、グルタミン酸、シスチンなどのアミノ酸です。
そしてこれらは、幾重にも張り巡らされた毛細血管により運ばれてきます。
毛細血管は、栄養と同時に酸素も運びます。
・栄養
・酸素
単純に言えば、髪の毛はこの二つがバランス良く得られれば、育つのです。
酸素はまた、頭皮の皮膚呼吸からも取り入れられてきます。
●薄毛や脱毛などの原因
髪は一定のサイクルで抜け、また生えてくるものです。
ところが抜けてしまった後に新しい髪が生えてこない、つまり薄毛や抜け毛などのトラブルは、髪をつくるために必要な栄養や酸素が正常に運ばれないためと考えられます。
すなわち、毛細血管と頭皮に問題があるのです。
男性特有の悩みのように言われてきた薄毛や円形脱毛といった髪のトラブルが、近ごろ女性のみなさまの間でも急増しています。
これは毛細血管や頭皮のバランスが、崩れてしまっているからです。
過度のストレスや生活習慣の乱れによる毛細血管の収縮。あるいは誤ったヘアケアによる頭皮の傷みなど、現代は髪のトラブルが引き起こされやすい時代であるのは間違いありません。
ただし、遺伝や男性ホルモンの影響を比較的受けにくい女性の薄毛や円形脱毛などのトラブルは、髪を生み育てることを阻んでいる原因を見つけ出し適切に対処することで、大いに改善が図れていきます。
<記事協力>
クリエーションヘアーズ
(http://www.c-hairs.com/)